2012年4月5日木曜日

コンポジットレジン | 広島市西区 アルパーク歯科・矯正歯科


・ 当院のコンポジットレジン充填と、他の比較。

いきなりビックリな画像ですみません。

・ 充填物と歯の間の隙間は、あってはいけませんね。

歯とレジン充填の間の隙間を、染色液を塗って分かりやすくしたものです。

昔、どこかでなさった、「悪くなった」コンポジットレジン充填です。
この隙間に、菌が溜まり、歯磨きをしても除去できないので、虫歯が止まらないのです。
当院では、このギャップを改善していきます。

・ 右、当院の充填後。

右が当院のレジン充填。どこにも隙間がありません。もちろん、フロスも全然ひっかかりません。
左は、歯とレジンの間に染色液が溜まって、隙間があることが分かります。ひどい場合には、フロスが引っかかります。

・ 右は当院のきれいな充填です。

染色液を洗浄すると、きれいな研磨面が出てきました。
ツヤがあり、歯のカーブと一致しており、よい形であることが分かります。

この様に精密に充填しますと、皆様が歯ブラシ等でお手入れなさると、サッと菌が落ち、きれいな歯になるのです。
左の様に、充填と歯の間に隙間があると、いくら歯磨きをしても、菌が隙間に残り、虫歯が止まりません。

・ 当院では、この様に精密に治療します。

1 歯の中の虫歯は、徹底的に調べて除去しました。ですから、内部からの虫歯の再発は防げると思います。
2 歯の外側からの菌の侵入ですが、ご覧の様に充填物と歯の間に隙間がないよう仕上げますので、菌の侵入は防げると思います。
3 表面は、ツルツルに仕上げてありますので、歯磨きなさると、サッと菌が落ち、虫歯の再発を防げます。
当院では、この様な観点で、皆様の歯が長持ちするよう、治療しております。

・ 臼歯のコンポジットレジン充填

・ 詰め物がどこか分かりますか?

まるで天然の歯のようです。
当院では、この様に、精密にぴったりと充填できます。

・ これが虫歯の穴でした。

治療前はこの様な状態でした。

噛み合わせ面、左上の、茶色の点状部分ですが、虫歯の穴が開いておらず、表面の着色だけでしたので、今回は治療しませんでした。

・ 充填後。

角度を変えて見ても、天然の歯の様に見えます。

・ コンポジットレジン充填の手順

・ 奥に進んだ虫歯。

エナメル質の下に虫歯が入り込んでいるようです。

・ う蝕検知液。

ある程度虫歯を取った後、う蝕検知液で残った虫歯を探します。

・ 虫歯の除去。

虫歯は、除去したと思っても、残っているのです。
何回も、う蝕検知液を塗り、虫歯を除去します。

・ う蝕除去。

虫歯がまだ残っています。

・ う蝕除去。

細かい所まで虫歯を探して、除去します。

・ 虫歯除去完了。

ようやく虫歯を取り終えました。これから充填です。

・ エッチング。

接着材がエナメル質によく接着するよう、エナメル質のみ酸処理し水洗します。


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・ エッチング。

乾かすと、エナメル質だけが白くなり、基本通り治療が進んでいることがわかります。ここで象牙質にエッチングが付着すると、象牙質が溶かされて、接着材の接着力が極端に弱まります。

・ フロアブルレジン充填。

接着材硬化の後、象牙質面には、液状のフロアブルレジン(フローとも言われます)を充填します。

・ 充填後。

硬いペースト状のコンポジットレジン(アメリカ製)を充填しました。まるで天然の歯の様です。

・ 充填後。

角度を変えて見ても、天然の歯の様に見えます。

・ 隙間の有無の確認

辺縁に隙間がないかどうか、染色液を塗って、確認します。

噛み合わせのしわに、染色液が入っていますが、歯とコンポジットレジンの間は隙間(ギャップ)なく、ぴったりと充填されている様です。

・ 当院のコンポジットレジン。

・ ヨーロッパ製の「ビーナス」「エンプレスダイレクト」など。

写真はエンプレスダイレクト。

当院でよく使うコンポジットレジンは、ヨーロッパのヘレウス製「ビーナス」、イボクラ製「エンプレスダイレクト」、アメリカのカー製「プレミス」、3M製「シュープリームXTE」、デンツプライ製「エステXHD」などです。素晴しいレジンだと思います。単純に一つだけで済む様な事はなく、場所に応じてレジンを組み合わせて使います。

・ コンポジットレジンの種類など。

・ レジンは2種類ある。

1 ペースト状のコンポジットレジン。硬いパン生地状。
2 液体状のフロアブルコンポジットレジン。流動性があります。
両者とも臼歯部の噛み合わせの力がかかる咬合面にも適用可能です。

・ フロアブルレジンの利点。

現在のフロアブルはとても有用で、これなしでレジン充填は考えられない程です。
昔のレジン充填は治療後に咬むと痛む事がありましたが、窩洞深部のフロアブルはこれを防止できるのです。 昔は、レジン充填後に、噛んだら痛いという患者さんの苦情をよく聞いたものです。今はほとんどありません。 また、充填操作も注入器に付けた注入針で窩洞の奥も充填できるという簡便さです。

・ 当院の選択。

当院では、主に、フロアブルレジンは充填すべき穴(窩洞)の深部に、それ以外はペースト状のコンポジットレジンを用います。
レジンは青色光を当て硬化させますが、多量のフロアブルを硬化させると、顕微鏡で見て分かるほど収縮します。
収縮による内部応力がかなり大きい事が想像されます。
硬化して収縮し密度が上がったのだから良いではないかとも思いますが、長期的に安定しているか私には分かりません。
ただ、研磨性はペーストの方が優れています。
ですから、当面は、面倒でも、フロアブルでない硬いペースト状レジン、それもかなり信頼性が高いだろうと思われるレジンで充填しています。
それは、下記の様な過去のレジンのトラブルを経験しているので、材料選択で失敗したくないという事です。

・ 過去のレジンのトラブル。

・ 経時的な劣化。

昔のコンポジットレジンの世界は、充填直後のきれいな治療例ばかり宣伝されていました。(今もそうですが)。
しかし、過去のレジンは、きれいなのは充填直後だけで、経時的なトラブルがかなりあり、ボロボロに劣化、茶色に変色、接着力の低下などがおこりました。


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・ 意味のない接着強度競争。

過去なされたレジン充填やレジンコアの除去中に、レジン塊がポロッと外れてくる経験をお持ちの歯科医は多いと思います。レジンが歯に全く接着していないのです。
接着材成分のHEMA(2-Hydroxyethyl methacrylate)が加水分解するというのです。
それで、最初は強固に接着しているレジンも、接着が経年的に破壊されるのでしょう。
接着のメカニズムは、レジンが象牙細管に入り込み突起状に固まり(レジンタグ)抜けないので接着力となるとか、象牙質表面に樹脂が浸み込んだ樹脂含浸層を形成するなどです。「なるほどー」と思います。
実際は、指定の方法で接着しても、長期的には接着は破壊されてきたのです。
各社から多くの接着材が発売されていますが、接着直後の接着強度の比較をしても、長期的にはほとんど意味がなかったのです。
メーカーの広告や宣伝は、簡単に鵜呑みにできないと、つくづく思いました。
とはいっても、世に存在する接着材がそれしかないので、それを使うしかなかったわけです。
とにかく、レジンは難しい治療です。

・ 新しい接着材。

最近、GC、松風、イボクラというメーカーが、HEMAなしボンディング剤を発売しています。
接着材が、加水分解されにくいというのです。
これら新しいボンディング剤は、当院の充填治療を進歩させるのではと、かなり期待しています。
使い方は、とても慎重に扱っています。
規定通り作用させるのは当然ですが、ボンディング層が厚くならないように、エアーを吹いて薄膜にした後、さらにマイクロアプリケーター等で余剰分を拭き取っています。
厚みのあるボンディング層は、そのうちボンディング層だけが磨耗して、窪んでくるので、薄膜にする必要があります。
また、厚いボンディング層はグレーのラインとして見えるのでよくありません。
色々難しいものですね。

・ コンポジットレジンの呼び方の問題。

・ 「ハイブリッドセラミック」はセラミックではありません。

「ハイブリッドセラミック」、「ダイレクトボンディング」もコンポジットレジンの事です。
以前のレジンとは違うという事を強調したいため、こういう名前になったのだと思います。
レジンは進歩しおり、物性も向上していますが、レジンはレジンです。
「ハイブリットセラミックによるダイレクトボンディング」などという「未来的な」呼び方は、適切とは思えません。
治療の違いは、材料の違いではありません。
本当の違いは、どの材料を選択するかと言う選択眼や、どのように治療するかというテクニックなど、目に見えないノウハウの部分なのです。
この材料を使えば、誰でも同じ治療ができるかと言えば、そんなわけ、あるはずがありません。
数分で済ますレジン充填と、2時間かけるレジン充填が同じわけがないのです。
正しくは、「当院の」「私が治療する」コンポジットレジン充填だと思います。
ですから、どの先生に治療してもらうかが、最も大切だと言う事ですね。

・ コンポジットレジンは難しい。

・ レジンは日々勉強。

今のレジンや充填のテクニックはかなり良くなっていますが、改善すべき余地がまだあります。
メーカーや治療者の日々の努力で、色んな弱点をカバーし、治療水準を保っていくのです。
過去のレジンの失敗を経験しますと、せっかく直したのに、材料のせいでトラブルがあっては困るんです。
ですから、コンポジットレジンの選択はかなり慎重で、前述の選択となっています。
レジン充填の成功のために良い事であれば、何でも日々勉強しています。

・ 顕微鏡でもレジンは難しい。

当院では、お一人の治療時間は麻酔など全部含めて2時間、1日4人の治療ですが、これだけ治療時間を頂いても、顕微鏡下で、一生懸命治療しなければ、良いレジン充填はできません。それほど、レジン充填は難しいと思います。


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・ レジンの変色。

・ 一番避けたい、レジンの変色問題。

審美充填の講師の先生は、最近のレジンは変色しないとおっしゃいますし、kerrというメーカーは19年変色しないケースもあると言います。
ものは違いますが、同じ樹脂であるシーラントが変色したのを見た事がないので、すでにレジン自体は変色しないレベルになっているのかも知れません。
下は、変色したレジン充填。
充填されてから、かなりの時間が経っているようです。

でも、色んな理由でレジンは徐々に劣化するそうです。
細菌が関係した劣化は口腔清掃でかなり防げるそうです。

・ レジン変色の原因。

象牙質から露出したコラーゲン線維の加水分解。
ボンディング剤の加水分解。
レジン中のエステル結合の加水分解。
レジン中のマトリックスとフィラー間のシランカップリングの分解。
以上は避けられないとも言われます。
ボンディング層が15μ以上になると、水が透過するため、加水分解の原因にもなるようです。
象牙質中にMMPという消化酵素があり、これが露出コラーゲン繊維を分解するとも言われます。
私には、どうすればいいのか本当の事は分かりません。良い製品を選び、材料の性能をできるだけ発揮させる様に、一生懸命工夫してやるだけです。

・ レジン辺縁の着色。

・ 抜去歯で充填テスト。

下の写真は、抜去歯に場所によって色んな方法でレジン充填をして、レジンが歯に接着しているか、着色テストしたものです。

左の矢印 ← 部分に充填がありますが、着色していません。うまくいっています。
右の矢印 ↑ 部分は、赤い色素で着色してしまいました。これでは、後にトラブルを起こしてきます。

・ 着色前。

レジン充填後、赤く着色前の写真です。
普通のレジン充填として、うまくできている様に見えます。
しかし、充填後、上の様なテストを行ってみないと、本当に歯とレジンが接着しているのか、分からないという事ですね。
「今回の場合は」、ボンディング層を厚くした場所に、こういう色素の侵入が見られました。

・ レジン充填辺縁の着色。

上のようなエラーがあると、下のようなトラブルが頻発します。

辺縁の変色は、辺縁のエナメル質の不十分な処理、ボンディング処理の不十分さ、歯の表面にはみ出した充填の過剰部分と歯の間への着色、充填が不十分な時に生じるレジンと歯の隙間への着色、白線(重合収縮によるエナメルの微小破折部分)への着色、不十分な研磨による表面の非滑沢性による着色など、テクニックによる事も多いと思われます。

・ 当院では色んなテストをしています。

当院では、色んなテストをして、治療がうまく行くよう試しています。文献を勉強して、自分で工夫したテストをして、治療に用いるようにしています。
虫歯の穴(窩洞)の壁は滑沢な方が良いとか、エナメル質壁の窩洞形成はエナメル小柱を露出させるべべルをつけたほうが良いとか、こういう場合にはこのメーカーのこのレジンが良いとか、硬いレジンと軟らかいレジンとは辺縁への影響が少し違うとか、どんな染色剤がどのように着色するかなど、工夫がたーくさんあります。

・ 歯科治療は、「ただ、つめるだけ」と思っていませんか?

変色させないレベルの充填・研磨は、本当に難しいです。
当院では、治療に2時間のお時間を頂いております。
時間はかかりますが、よろしくお願い致します。


・ フロスが引っかからない充填。

治療後、フロスをなさってみて下さい。
治療した所は、フロスが全く引っかかりません。
お手入れが簡単になり、さらに虫歯にもなりにくく、いい事ばっかりです。
当院では、歯にぴったりと合う充填が、毎回、普通にできるレベルになっています。
虫歯の穴(窩洞)から、ちょっとでもはみ出したレジンがあると、フロスがひっかかり、そのうち菌がたまり、掃除できないので、ゆくゆくは虫歯になります。
はみ出したレジンを削って修正しても、何だかんだと小さなエラーがあるものです。
ですから、充填したそのままでフロスが引っかからない充填、修正が必要ない充填を目標にしてきました。
夜も残って色んな工夫を試してみました。私の場合、このレベルまで来るのにかなり時間がかかりました。
今後も、レベル向上のため、頑張ります。

・ 本当はシーラントが望ましい

本当は、虫歯になる前にシーラントという予防処置をするのがいいと思います。
噛み合わせの溝を、シーラントというポリマーでカバーして、虫歯を予防するのです。
歯をまったく削らずに、汚れを清掃するだけでシーラントができ、長期に渡って虫歯にならないのです。

・ 虫歯を防ぐ治療。

虫歯にならない治療では、治療後に、詰め物と歯の間に、菌が入る隙間がない事が必要です。
顕微鏡を使わない、肉眼での治療は、一見うまく行っている様に見えても、細かいエラーが沢山あるものです。
当院では、顕微鏡で拡大して治療することで、小さなエラーも防げ、虫歯にならない治療ができます。
多少時間がかかるのはご了承下さいませ。

・ 2極分化したレジン充填。

レジン充填の現状は、二極分化しているように思われます。
フロアブルのみで簡単に済ます医院(簡便さが大切?)と、精密に積層充填する医院(治療結果が大切)です。
治療するとしたら、どちらで、治療して欲しいですか?

・ 治療には、まず知ること。

治療をお受けになる皆様も、色んな事を、勉強してください。身を守ることにつながります。そして医院をご選択下さい。
あなたは、どの医院で、治療なさいますか?

良い歯になると、気持ちが変る。気持ちが変れば、人生が変る

  アルパーク歯科・矯正歯科  TEL 082-501-1117
  〒733-0834広島県広島市西区草津新町2-26-1アルパーク東棟8階

・ 院長は、約20年間、虫歯・歯周病がありません。

・ 口はさっぱりして快適。

歯がよい事は、とてもうれしいものです。
院長も昔は普通の高校生でしたから、歯科に通っていましたが、対策後は虫歯が発生しなくなりました。

・ 皆様も良い歯になれます。

院長だけが特別な歯なのではありません。

・ 良い歯になるために、どうすれば良いか。

・ 現状分析

歯の現状がどのようになっているか、詳細に調べます。

・ 原因因子の解析

細菌と顎口腔系の力学という2つの原因因子が、どのように関与しているか、解析します。

・ 対策の立案

お1人づつ治療計画を立てます。

当院は、痛くない治療が、広島でできる歯科医院です。

ほぼ毎回、痛くない治療、無痛治療ができます。
ご安心ください。
広島の他の歯医者さんで、麻酔が効かなかった方でも、当院では麻酔が効き、痛くない治療ができておられます。

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